アーシング(Earthing)とは、車両のボディーアースを強化することにより、電気系統の性能を向上させる手法です。
車両の電気系統は、バッテリーから各種電装品に電力を供給し、使用後の電流は車体を通じてバッテリーに戻ります。この際、車体の金属部分がアース(接地)として機能しますが、純正のアース線は細く、接続部が腐食している場合があります。これにより、電流の流れが悪くなり、電装品の性能低下やエンジンの始動不良などが発生することがあります。
アーシングを行うことで、以下のような効果が期待できます。

設置するにあたり、サービスマニュアルと実車を見ながら取り付け場所を決めてみた。
(写真では、リアカウルまで外してありますが、今回の設置方法では必要ありません)
| 8sp(スケア)耐熱ケーブル | 2.5m |
| 丸型端子6パイ金メッキ22sqケーブル用 | 2個 |
| 丸型端子8パイ金メッキ8sqケーブル用 | 3個 |
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| バッテリー | ジェネレータ | オルタネータ付近 | エンジンマウント |
| バッテリー“-” 〜 ジェネレータ | 300mm |
| バッテリー“-” 〜 オルタネータ付近 | 500mm |
| オルタネータ付近 〜 右エンジンマウント | 250mm |
| バッテリー“-” 〜 左エンジンマウント | 900mm |
古い車両といいうこともあり、十分体感できました。
と、いうところでしょうか。
アーシングは、純正のアース線が腐食して能力低下したものを新車時のように戻してあげるという人もいます。
自分のZeaLは中古で購入し、純正アース線等の腐食も多少ありましたので、体感できるトルクアップに繋がったのかもしれない。
アーシングの繋ぎ替えを試してみたところ、“オルタネータ付近 〜 右エンジンマウント”のみの配線にしてもトルクアップが感じられた。むしろ、全配線するよりも良いかもしれない。
但し、この接続のみでは、スターターによる始動が弱くなった。接続方法によって目的にあた調整ができるかもしれません。
作業は各自の責任において行ってください。損害・損傷等は一切責任を負いません。ここに書かれている方法は、エンジンマウントを使って設置する方法を利用しています。
ボルトの締め付けには、メーカー指定の締め付けトルクを守るようにしてください。締め付けが不適切な場合には、走行に危険がありますので、不安なかたは手をつけないようにしましょう。