YAMAHA ZeaL & CBR600RR Motorcycle Garage

ZeaL I型とII型の違い

ZeaL

ZeaL(FZX250)は1991年のI型(3YX1)と、1992年3月に登場したII型(3YX2)に分かれます。II型はそのまま1999年まで作られました。何が変わったのかを、パーツカタログの同じ図・同じ見出番号どうしで部品番号を突き合わせて調べました。「変わったらしい」ではなく、「この品番がこう変わった」で書いています。

先に結論

見た目でI型とII型を分けているのは、部品の形ではなく 仕上げ です。I型で灰色に塗られていた金属部品が、II型では素地の光沢を見せる仕上げに変わりました。

見る場所 I型(3YX1) II型(3YX2)
ヘッドライトケース グレー メタリック1(塗装) クロムメッキ
ハンドルホルダ ライト グレー メタリック1(塗装) クリヤ(バフ研磨)
サイレンサー マフラーコンプリート1 の初期品番 設計変更後の品番

逆に、トップブリッジそのものは変わっていません。「II型でトップブリッジが変更された」とよく言われますが、部品番号は1文字も動いていません。

品番で見た違い

ヤマハの部品番号は「3桁の機種コード+5桁の部品種別番号+2桁の設計変更番号」で、外装や塗装部品はそのうしろに塗色コードが付きます(ZeaL部品番号リスト)。この構造に当てはめると、変更の中身が読めます。

部位 図-見出 I型(3YX1) II型(3YX2)
クラウン,ハンドル(トップブリッジ) 25-10 3YX-23435-00 3YX-23435-00
ホルダ,ハンドルアッパ 25-13 3YX-23441-00-P0(1個)
ライト グレー メタリック1
4H7-23441-00-38(2個)
クリヤ(バフアリ)
ホルダ,ハンドルロワー 25-14 5H0-23442-01-P0(2個)
ライト グレー メタリック1
5H0-23442-01-38(2個)
クリヤ(バフアリ)
ボデーアセンブリ(ヘッドライトケース) 41 1JK-84330-00-P0
グレー メタリック1
1JK-84330-00-93
クロムメツキ
マフラーコンプリート1 12-1 3YX-14703-00 3YX-14703-10
ナット(エキゾースト) 12-4 90179-06500(8個) 90179-06499(8個)
キャストホイール,リヤ 31-1 3YX-25338-00-WN 3YX-25338-00-WN
2XT-25338-01-7B(追加)

仕上げの考え方が変わった

ヘッドライトケースは、部品としては同じものです。 品番は I型・II型とも 1JK-84330-00 で、動いたのはうしろの塗色コードだけ。I型の「-P0」はグレー メタリック1、II型の「-93」はクロムメッキです。塗るのをやめて、メッキにしました。

ハンドルホルダも同じ方向です。I型ではアッパもロワーも「-P0」のライト グレー メタリック1で、ヘッドライトケースと同系色に塗られていました。II型ではどちらも「-38」に変わり、摘要は「クリヤ(バフアリ)」。バフ研磨で磨いた地肌に、クリヤを吹いただけの仕上げです。

つまりII型では、ハンドルまわりとヘッドライトまわりから灰色の塗装が消え、メッキと磨き地に置き換わりました。I型は塗って隠す、II型は磨いて見せる。 並べたときに受ける印象の差は、ここから来ています。

トップブリッジは変わっていない

見出10の「クラウン,ハンドル」は、I型もII型も 3YX-23435-00 です。塗色コードも付いていません。この部品は変更されていません。

変わったのは、その上に載るハンドルホルダのほうでした。アッパホルダは機種コードまで 3YX から 4H7 に変わり、カタログ上の個数も1個から2個になっています。ロワーホルダは基本品番が同じで、塗色コードだけが動きました。ハンドルまわりを上から見たときに目に入るのはホルダの側なので、「トップブリッジが変わった」と受け取られたのだと考えられます。

部品番号で見ると、変わった場所と変わっていない場所がはっきり分かれます。中古車を探すときも、トップブリッジではなくホルダとヘッドライトケースを見てください。

車台番号で確定する

仕上げは前オーナーが手を入れていることがあります。迷いなく分けるなら車台番号です。I型は 3YX-000101〜005300、II型は 3YX-045101 以降です。年式ごとのレンジは ZeaL車台番号一覧表 にまとめました。

レンジの幅を見ると、ZeaL の一生が見えます。1991年のI型が 000101〜005300、1992年から1995年までが年に700〜1,200番ぶん。ところが1996年以降は、年に100番前後の小さなロットが飛び飛びに並ぶだけになります。1995年の 048920 から1996年の 055033 まで、番号が6,000以上飛んでいるのも同じ事情でしょう。後期のII型は、探しても数が出てきません。

車体色は3色とも入れ替わった

仕上げや品番を調べる前に、じつは車体色を見るだけで型が分かります。 I型の3色とII型の3色は、1色も重なっていません。

I型(3YX1) 色番号 II型(3YX2)
ダルグリニッシュブルーメタリック1 0158 フロストシルバー
アップルレッド 00LG メイプルレッド
ブラック2 004B ソフィアブルー

I型の3色と色番号は、パーツカタログのまえがきに載っています。II型の3色は、当時のヤマハ公式ページに掲載されていたものです(YAMAHA ZeaL Homepage に復元して掲載しています)。ヤマハの部品情報検索ではII型の色をカラータイプで管理していて、カラータイプAがフロストシルバー、カラータイプCがソフィアブルーでした。

外装部品の品番は、末尾が色に対応します。I型のフロントフェンダは 1JK-21510-01-LG/-P2/-4B の3種類。私の ZeaL はII型のフロストシルバーで、フロントフェンダの品番は 1JK-21510-01-9G でした(転倒事故)。外装を中古で探すときは、色コードまで一致させる必要があります。

※ I型の色番号は FZX250(3YX1)ZEAL のパーツカタログによる

自分の車両で確かめる

このページの品番は、I型のぶんが FZX250(3YX1)ZEAL のパーツカタログ、II型のぶんがヤマハ発動機の 部品情報検索(登録型式 3YX2、モデル年度1992)によるものです。

同じ検索に自分の車台番号を入れれば、その車両のモデル年度と、図ごとの部品番号がそのまま出てきます。年式や仕様に迷ったら、メーカー自身の記録に当たるのがいちばん確かです。

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