YAMAHA ZeaL & CBR600RR Motorcycle Garage

YZF-R3 マスターシリンダーガード移植(キタコ)

サーキットで走らせてきた YZF-R25 に付けていたパーツを、YZF-R3 へ移していく記録のうち、プロテクター系です。転倒したときに車体を守る系統で、クラッチカバー・レバーガード・マスターシリンダーガードなどが含まれます。ここで移したのは、ブレーキのマスターシリンダーを守るガードです。

マスターシリンダーガード(キタコ)

R25 に付けていた キタコ(KITACO)のマスターシリンダーガードを、そのまま R3 へ移しました。右側のブレーキマスターシリンダー(ハンドルのブレーキフルードのタンク部分)の外側に張り出して、転倒したときにここを守る、アルミ削り出しの部品です。

YZF-R3の右側ブレーキマスターシリンダー。ガードを付ける前の状態で、左にミラー取付部のねじ穴が空いている
装着前。左のねじ穴がミラー取付部
キタコのマスターシリンダーガード本体、ミラーアダプター、キャップボルトの3点。ガードはつや消し黒で塗装済み
単体。ガード本体・ミラーアダプター・キャップボルト
YZF-R3のマスターシリンダーにキタコのガードを装着した状態
装着後。マスターシリンダーの外側を守る
項目 内容
メーカー キタコ(KITACO)
製品名 マスターシリンダーガード
品番 500-0770900(ブラック)
素材 アルミ削り出し・アルマイト仕上げ
付属 キャップボルト M10×15/ミラーアダプター(R) 10L-10R
適合 YZF-R25/YZF-R3

※ 素材・付属・適合はメーカーの商品説明にもとづく。製品情報は キタコ公式の商品ページを参照

このガードが守ったもの

筑波サーキットの最終コーナーで、これまでに2回転倒しています。そのどちらでも、ブレーキマスターシリンダーの蓋(リザーバーキャップ)は外れずに済んでいます。このガードが効いてくれているのだと思います。

もしここが外れると、中のブレーキフルードがコースに漏れます。走行が止まってしまうこと以上に、漏れたフルードで後続のライダーが滑って転倒する危険があるのが問題です。ガードがその二次的な被害を防いでくれています。ドレスアップの部品として見られることもありますが、実際に2度守ってもらっています。

ライダー側から見たマスターシリンダーとガード。奥にメーターが見える
ライダー側から。蓋(キャップ)の外側にガードが張り出す

取り付けと締め付け

このガードは、マスターシリンダーのミラー取付部に留めます。YZF-R3 の右側は逆ネジのため、取り付けは2段階です。

工程 締結部 トルク 方法
ミラーアダプター(R) 10L-10R を車体側(10mm 逆ネジ)へ 23N·m トルクレンチで管理
ガード本体を固定するキャップボルト(M10×15) 18N·m トルクレンチで管理

まず①で、付属のミラーアダプターをマスターシリンダーのミラー取付部にねじ込みます。ここは逆ネジ(左ねじ)で、23N·m でトルク管理しました。次に②で、ガード本体を付属のキャップボルトで固定します。こちらは南海部品のトルクレンチ(6〜30N·m)で 18N·mに締めました。ボルトは M10 ですが、アルミのアダプターに薄いガードを留めるだけなので、締めすぎないよう、ミラーの 8mm ネジの値(18N·m)を参考に低めにしています。

スタビレーのトルクレンチで、ミラーアダプターを規定トルクに締めているところ
①ミラーアダプターをトルクレンチで 23N·m
南海部品のトルクレンチで、ガードの固定ボルトを18N·mに締めているところ
②固定ボルトを南海部品のトルクレンチで 18N·m

※ キタコの説明書に締付トルクの指定はありません。締付トルクは、共締めするミラーメーカーの取扱説明書(TANAX・ナポレオン クラシカルミラーEX 取扱説明書 PDF)を参考にしています。同書ではネジ径10mm=23N·m、8mm=18N·m で、①は10mm、②は8mm の値を使いました(いずれもキタコの指定値ではありません)。

逆ネジのトルク管理に使ったトルクレンチ

①の締め付けは逆ネジです。ふつうのトルクレンチは正ネジ用なので、そのままでは逆ネジのトルク管理ができません。ここで使ったのは スタビレー(STAHLWILLE)のトルクレンチ 730N/10S(20〜100N·m)です。このレンチはヘッドの向きを逆にすることで、逆ネジでもトルク管理ができます。

逆ネジで使った後にヘッドを外す場合は、ボタンではなく、反対側の穴にピンを差してロックを解除します。

使った工具一式。スタビレーと南海部品のトルクレンチ2本、六角ビット、ソケット、スナップオンのラチェット
使った工具一式。トルクレンチはスタビレー(①)と南海部品(②)の2本
スタビレー 730N/10S トルクレンチのヘッド。測定窓とソケットが見える
スタビレー 730N/10S のヘッド
スタビレーのトルクレンチのヘッド。逆ネジ対応でヘッドのロックを解除するため、穴にピンを差している
逆ネジ対応。穴にピンを差してヘッドのロックを解除

②のガード固定ボルトは、南海部品のトルクレンチ(6〜30N·m)で 18N·mに締めています。①の逆ネジは 23N·m、②の正ネジは 18N·m と、2本のトルクレンチを使い分けました。仮締めには スナップオン(Snap-on)の 3/8インチ ラチェット(FHC737)を使っています。

塗装の状態

元は黒アルマイトでしたが、数回の転倒で傷が付いたので、つや消し黒のスプレーで塗り直しました。ボルトの頭も一緒に黒く塗っています。クラッチカバーを塗ったのと同じ塗料です。

クリア塗装はしていないので、そのうち塗装は剥げてくると思います。そこは気にしていません。ドレスアップ目的の部品ではないので、傷が付いたらまた塗るくらいの気持ちで付けています。

移植パーツの一覧と、系統ごとの進み具合は YZF-R3 移植パーツ にまとめています。同じプロテクター系で先に移したのは クラッチカバー(GB Racing 2次カバー) です。

YZF-R3 の記録は YAMAHA YZF-R3 資料 に、中古で入手した経緯は YZF-R3 納車記 に、移植元の R25 との違いは YZF-R25 と YZF-R3 の違い にまとめています。