YZF-R3 リチウムバッテリー交換(Power One Stop SPARK Cube)

YZF-R3 のカスタム記録のうち、電装系です。バッテリーだけは YZF-R25 からの移植ではなく、新規に購入しました。狙いは軽量化です。

納車時のバッテリーとリチウムバッテリー

納車時に付いていたのは GS YUASA(ジーエスユアサ)の YTZ7V、一般的な鉛(VRLA制御弁式)バッテリーです。これを Power One Stop の「SPARK Cube」SC02X-LFP というリチウム(LiFePO4)バッテリーに交換しました。YZF-R3 の指定型式は GTZ8V(12V・7.4Ah(20HR))です。

YZF-R3のバッテリー装着部全景。納車時のGS YUASA YTZ7Vが装着された状態
交換前。YTZ7Vが付いた状態
納車時のGS YUASA YTZ7VバッテリーとリチウムのSPARK Cube SC02X-LFPを並べて比較。SPARK Cubeの方が一回り小さい
新旧比較。左がYTZ7V、右がSPARK Cube
項目納車時(撤去)交換後
メーカー・型番GS YUASA YTZ7VPower One Stop SPARK Cube SC02X-LFP
種類鉛(VRLA制御弁式)リチウム(LiFePO4)
スペック12V・6.3Ah(20HR)/105CCA12V/3Ah/36Wh・CCA260A
寸法114×71×121mm113×70×82mm
重量2.5kg0.63kg

※ 数値は実測ではなくメーカー公表値。YTZ7VはGS YUASA 公式の制御弁式バッテリー要項表、SC02X-LFPはPower One Stop 公式の製品情報による

約1.9kg の軽量化と SC02X-LFP の容量

2.5kg から 0.63kg になり、約1.9kg の軽量化です。

Power One Stop の適合表に YTZ7V の行はありません。互換品番として挙がっているのは、SC02-LFP 側が YTZ7S、SC02X-LFP 側が YTZ8V です。YTZ7V の容量は YTZ7S と同じですが、上位の SC02X-LFP を選びました。SC02-LFP が 24Wh・CCA200A なのに対し、SC02X-LFP は 36Wh・CCA260A です。外形寸法は 113×70×82mm で両者とも変わりません。

下部にスペーサーを噛ませ、端子はマイナスから外す

ライダーシートを外してバッテリーにアクセスします。SPARK Cube は YTZ7V よりひとまわり小さいため、下部に付属のスペーサー(グレーのスポンジ状の脚)を取り付けて、純正のバッテリーケースとの隙間を埋めています。

Power One Stop SPARK Cube SC02X-LFP単体。下部にグレーのスポンジ状のスペーサーが付いた状態
下部に付けたスペーサー

端子はマイナス側から先に外し、プラス側から先に接続します。ショートを防ぐための順序で、鉛でもリチウムでも変わりません。

SPARK Cubeのマイナス端子にレンチで配線を接続しているところ
端子の接続。マイナス側
バッテリーバンドでSPARK Cubeを固定しているところ
バッテリーバンドで固定
交換後のバッテリー装着部全景。SPARK Cubeが配線・バンドとともに固定された状態
交換後。配線とバンドを固定した状態

充電器は LiFePO4 対応の AZ ACH-200

Power One Stop は、SPARK Cube の充電に LiFePO4 用の充電器を使うよう求めています。ACH-200 は鉛にも対応しています。

バッテリー交換に使った工具

使ったのは KTC の電動ラチェット、Wera のドライバー、VESSEL の電ドラボールと電ドラボールⅡの4本です。

使用した工具一式。KTCの電動ラチェット、Weraのドライバー、VESSELの緑色の電ドラボール、VESSELの黒い電ドラボールⅡとソケット
一番下の電ドラボールⅡにはソケットを併用

リチウムバッテリーのインプレ

軽量化のほかに、始動性でも差が出ています。停止後の再始動がかかりにくい症状そのものは残りますが、セルを何度か回しても回転の勢いが落ちにくく、鉛の YTZ7V より持ちこたえます。

バッテリーの条文(7-3-28)

装備の基準として参考にしている JP-SPORT の技術仕様は、7-3-28 でバッテリーのサイズとタイプの変更を認めています。条件は、始動装置が正常に作動することです。YZF-R3カスタムの規則一覧では、バッテリーの行に 7-3-28 を載せています。

※ 条文は MFJ 国内競技規則 2026 付則11 JP-SPORT技術仕様(PDF)による