YZF-R3 スタンドフックを3種比較(ZETA RACING に決定)

YZF-R3 のカスタム記録のうち、足まわりです。車体を支え、路面からの入力を受ける系統です。ここで扱うのは、リアスタンドをかけるためのスタンドフックです。

掛けづらさに気づいた

現在付けているフック(GRAKSOTO製・Amazon購入の汎用品)でリアスタンドを掛けると、V字の受けをうまく狙えず掛けづらいと感じていました。手元に残っていた56 Racing製フック(廃番・過去に転倒で破損して交換済み)と、新たに購入したZETA RACING製フックを含めた3種を並べ、原因を探りました。

GRAKSOTOのフックをメンテナンススタンドのV字受けで掛けた状態
GRAKSOTO を V字の受けで掛けた状態
3種のスタンドフックを正面から並べた比較。左からGRAKSOTO(黒・YZFロゴ)、ZETA RACING(チタンカラー)、56 Racing(黒・56RACING刻印)
左から GRAKSOTO/ZETA RACING/56 Racing

3種の実測

項目 GRAKSOTO(現行) ZETA RACING 56 Racing(参考)
くびれ幅 15mm 13mm 18mm
全長 28mm 27mm 33.5mm
現状の扱い 交換対象 採用 過去に破損・廃番

※ くびれ幅・全長ともノギスによる実測値

GRAKSOTOのくびれ幅をノギスで実測しているところ。15mm
GRAKSOTO:くびれ幅15mm
ZETA RACINGのくびれ幅をノギスで実測しているところ。13mm
ZETA RACING:くびれ幅13mm
56 Racingのくびれ幅をノギスで実測しているところ。18mm
56 Racing:くびれ幅18mm

くびれの数値ではなく、円盤の張り出し方

実測で分かったのは、くびれ幅の数値と掛けやすさが比例しないことです。ZETA RACINGはくびれ幅13mmと3種の中で最も狭いのに、実際に掛けてみると最も掛けやすく感じました。逆にGRAKSOTOは15mmとZETA RACINGより数値上は広いのに、掛けづらさを感じていました(あくまで主観の評価です)。

理由は、くびれの幅そのものより両端の円盤(傘部分)がどれだけ張り出しているかにあると考えています。GRAKSOTOは円盤の直径が大きく平らで、くびれへの落差が急なぶん、V字を寄せる際に円盤の壁へ当たりやすくなります。ZETA RACINGは円盤がほとんど無く、なだらかな段差だけでV字を受け止める形状です。

3種のスタンドフックを側面から並べた比較。ZETA RACINGだけ円盤の張り出しが小さくなだらかな形状で、GRAKSOTOと56 Racingは円盤が大きく張り出している
側面から。左:GRAKSOTO/中央:ZETA RACING/右:56 Racing

ZETA RACING スイングアームスプール

項目 内容
メーカー ZETA RACING(ダートフリーク/Dirtfreak)
ダートフリーク品番 F7149
メーカー品番 ZS93-1408
サイズ M6 / 35mm
チタンカラー
定価(税込) 2,200円
ボルト ステンレス
本体素材 高強度ジュラルミン材(CNC加工後カラーアルマイト処理)

※ 品番・サイズ・価格・素材はダートフリーク公式サイトの製品ページにもとづく(2026年8月時点)。公式サイトの装着イメージにYZF-R25への装着例が掲載されている

取り付け(手締め+ネジロック)

フックのネジはM6です。GRAKSOTOと同様、ダートフリーク公式サイトにもこのサイズに対する指定トルクの記載はありません。M6は径が小さく、アルミのスイングアームに留めるため、締めすぎるとネジ山を舐めやすいところです。そこで、GRAKSOTOのときと同じくネジロック剤(Permatex スレッドロッカー ブルー)を塗り、手締めで固定しました。

スタンドフックのボルトのネジ山に、青いネジロック剤(Permatex)を塗っているところ
ボルトにネジロック剤(Permatex ブルー)
ZETA RACINGのフックを装着し、メンテナンススタンドのVフックで掛けた状態
取り付け後、V字の受けで掛けた状態

ボルトの脱着にはKTC 9.5sq. コードレスラチェットレンチ(JTRE330)を使っています。フックの取り付けそのものは規則の内側です。JP-SPORT技術仕様7-3-5-2が「リアホイールスタンド用ブラケット(ボス)を取り付けるための加工は許可される」としています。ただし7-3-2-2で、必要以上に長く鋭角なものは安全上の理由から認められません。パーツごとに規則がどう扱っているかはYZF-R3カスタムに一覧でまとめています。

パーツの一覧と、系統ごとの進み具合は YZF-R3カスタム にまとめています。リアスタンドをかけるときは、車体の前後のずれを防ぐ ブレーキロック(Ariete) もあわせて使っています。