YZF-R3 初回点検とオイル交換(無料チケットが届かない場合)

中古で購入した YZF-R3 も、登録上は新車扱いのため初回点検の対象です。納車した販売店で点検を受けました。点検時の走行距離は 542km です。オイル交換は無料点検の対象外のため、帰宅後に自分で行いました。

YZF-R3のメーター表示。積算距離568km
オイル交換時のメーター。積算距離は 568km

初回点検(購入店で実施)

初回点検の時期は、取扱説明書では1か月目または1,000km走行時です。ヤマハ公式のFAQによると、125cc以下のヤマハ車にはチケットが送られず、購入した販売店で無料点検を受けられます。点検作業自体は無料ですが、オイル代・消耗部品代・交換工賃は実費です。

チケットに同封の「初回無料点検のご案内」では、有効期間は登録日から50日以内または1,000km走行時のいずれか早い方です。チケットを紛失したり持参しなかったりした場合は有料になります。初回点検はメーカー指定の必須点検で、受けなかった場合はメーカー保証を受けられなくなるとも書かれています。

チケットは自宅に郵送されますが、まだ届いていなかったので、点検を受ける前に販売店へ連絡しました。届いていなくても後で番号を伝えればよいとのことで、そのまま点検を受けました。

YAMAHAのメンテナンスノート(保証書/点検整備記録簿)の表紙
YAMAHA メンテナンスノート
初回無料点検結果のお客様控え。エンジン点検・動力伝達装置点検・ブレーキ点検・足回り点検・ステアリング装置点検・電気・保安装置点検の欄。チェーンのたわみは「A」(調整)。ナンバープレート・車台番号・点検実施店名はモザイク処理
点検結果のお客様控え(ナンバー・車台番号・店名はモザイク処理)
点検で取り外されたスパークプラグ。電極がやや焼け気味
点検中のスパークプラグ。電極はやや焼け気味

点検結果の控えでは、チェーンのたわみの欄が「A」(調整)でした。ほかの点検項目は「V」(点検)か「/」(該当なし)です。

点検の際、走行後しばらくしてからの再始動がかかりにくい症状も伝え、備考欄にメモを記入してもらいました。YZF-R3・MT-03で報告されている症状です。

チケットの最初の郵送分はその後も届かず、再送してもらった分が自宅に届いたので、番号を販売店に電話で伝えました。

ヤマハの初回点検無料チケット。左が宛名欄、右が切り取り式のチケット。宛名・住所・保証書番号・チケット番号・車台番号・登録番号・販売店の情報は黒塗り
初回点検無料チケット(宛名・番号類・販売店の情報は黒塗り)
初回点検無料チケットの窓付き封筒の表。「初回点検 無料チケット進呈!」の文字と、特定記録・料金後納郵便・親展の表示
チケットの封筒。特定記録郵便
初回点検無料チケットの封筒の裏。差出人はヤマハ発動機販売株式会社
封筒の裏。差出人はヤマハ発動機販売
チケットに同封されていた「初回無料点検のご案内」。チケット有効期間と点検時の持ち物、注意事項の表、新車ご購入者アンケートのQRコード、My YAMAHA Motor Webの案内
同封の「初回無料点検のご案内」

同封の案内のQRコードから新車ご購入者アンケートに回答すると、3,000円分のデジタルギフトが当たる抽選に応募できます(2027年3月31日まで)。

帰宅後にオイル交換

慣らし運転の途中で、フラッシングを兼ねた交換です。サーキットを走る段階ではないので、レース用のオイルは入れず、バイク用品店のオリジナルの10W-40にしました。

オイル交換作業前のYZF-R3エンジン下部
オイル交換作業前
ドレンボルトから抜いた劣化したエンジンオイル
抜いたオイル。金属粉は少ない

オイル量はフィルター同時交換で規定量2.10Lです(締め付けトルク一覧)。

交換したオイルフィルター・ドレンボルト・フィラーキャップ

オイルフィルター・ドレンボルト・オイルフィラーキャップの3点を交換し、ワイヤリング用のワイヤーロックプレートもあわせて用意しました。

部位製品・品番価格
オイルフィルター キジマ マグネットインオイルフィルターカートリッジ
品番 105-833
1,980円(税込)
ドレンボルト デイトナ オイルクリーンボルト M12×14×P1.5
品番 96444
1,980円(税込)
オイルフィラーキャップ デイトナ アルミビレットオイルフィラーキャップ(BULLETタイプ)M20×P2.5 ブラック
品番 98404
1,760円(税込)
ワイヤーロックプレート キタコ ワイヤーロックプレート M6×L10 ステンレス製
品番 0900-529-90000
495円(税込)

※ 品番・価格・仕様はメーカーの商品説明にもとづく。価格は2026年9月時点。製品情報はキジマのオイルフィルターカートリッジ、デイトナのオイルクリーンボルトとアルミビレットオイルフィラーキャップ、キタコのワイヤーロックプレートの各公式商品ページを参照

オイルフィルター

純正のオイルフィルターエレメントは、YZF-R25用が1WD-E3440-00、YZF-R3用が1WD-E3440-10で品番が分かれています。キジマのマグネットインオイルフィルターカートリッジ(品番105-833)は、この両方を同一品番でカバーしています。現物を並べると、長さが数ミリ異なるだけでした。

※ 純正品番はヤマハ純正パーツカタログ(YZF-R25 2YD1/YZF-R3 2YPG)による

オイルフィルターの比較。左が純正、右がキジマのマグネットインオイルフィルターカートリッジ
左が純正、右がキジマ製

ドレンボルト

デイトナのオイルクリーンボルトは、耐熱性のあるネオジム磁石を内蔵し、エンジンオイル中の鉄粉やスラッジを吸着します。ワイヤリング用にφ2.0mmの貫通穴があります。

ドレンボルトの比較。左が純正、右がデイトナのマグネット付きオイルクリーンボルト
左が純正、右がデイトナ製(マグネット付き)
デイトナのオイルクリーンボルトの六角部分にあるワイヤリング用の貫通穴のクローズアップ
六角部分のワイヤリング用貫通穴

オイルフィラーキャップ

デイトナのアルミビレットオイルフィラーキャップは、六角レンチ(8mm)でのみ開閉できるBULLETタイプです。Oリングが付属し、回り止めワイヤー固定用の穴もあります。

オイルフィラーキャップの比較。左が純正、右がデイトナのアルミビレットオイルフィラーキャップ
左が純正、右がデイトナ製

トルク管理とワイヤリング

ドレンボルトは20N·m、オイルフィルターカートリッジは17N·mで、それぞれトルクレンチで締め付けました。

トルクレンチでドレンボルトを締め付けているところ
ドレンボルトのトルク管理(20N·m)
トルクレンチでオイルフィルターカートリッジを締め付けているところ
オイルフィルターのトルク管理(17N·m)

キジマのフィルターにはワイヤリング用の穴がないため、ホースバンドを締めて掛かり点を作りました。

ワイヤーの掛かり点を作るため、オイルフィルターにホースバンドを締めているところ
ワイヤーの掛かり点にするホースバンド
ドレンボルトとオイルフィルターのワイヤリングが完了した状態
ドレンボルト・フィルターのワイヤリング完了
ジェネレーターカバーのボルトに共締めしたキタコのワイヤーロックプレート
キタコ ワイヤーロックプレートを共締めで固定
オイルフィラーキャップからGBRacingクラッチカバーの穴へのワイヤリング
反対側はクラッチカバーの穴を利用

ワイヤーの固定は、ドレンボルト・オイルフィルター側をジェネレーターカバーへの共締め、オイルフィラーキャップ側は反対にあるGBRacingのクラッチカバーの穴で行いました。共締めに使ったキタコのワイヤーロックプレートは、MFJ国内競技規則 JP-SPORT技術仕様の7-2-5に対応する製品です。7-2-5 はドレンボルト・オイルフィラーキャップ・オイルフィルターを名指しでワイヤーロックの対象に挙げていて、この記事でワイヤリングした3点と一致します。オイルまわり以外の部品にどの条文が当たるかは YZF-R3カスタムの規則一覧にあります。

オイル交換とワイヤリングに使った工具一式
オイル交換・ワイヤリングの工具一式

あとで見つけたフロントフォークのオイルにじみ

レーサー化の作業でカウルをすべて外したときに、フロントフォークのインナーチューブにオイルのにじみを見つけました。にじんだオイルにほこりが付き、チューブを一周する線になっています。カウルを付けたままでは見えにくい位置です。にじみは左右とも出ていて、量が多いのは左です。

カウルを外したYZF-R3のフロントフォーク。インナーチューブに一周する汚れの線が出ている
カウルを外した状態のフロントフォーク
フロントフォークのインナーチューブに出たオイルにじみの拡大。にじんだオイルにほこりが付着している
にじみの拡大

2017年式の車両で、シール類は製造時のままでした。フロントフォークのセッティングパーツを移植するときに、オイルシール・オイルシールクリップ・ダストシールをあわせて交換しました(フロントフォークのオイルシール交換とイニシャルアジャスター)。