サーキット走行に向けたセッティングの一環として、燃焼効率を優先したプラグに2本とも替えました。

| 項目 | 外した CR8E | 入れた CR8EDX-S |
|---|---|---|
| 中心電極 | 標準形状 | 極細・ルテニウム配合 |
| 外側電極 | 標準形状 | D-Shape |
| ターミナル | ネジ形 | ネジ形 |
※ CR8EDX-S の電極の仕様は NGK の MotoDXプラグ製品ページ(2026年9月時点)による
熱価の 8 はYZF-R3 の主要諸元にある純正指定と同じです。NGK の適合表では、CR8E の指定は2018年1月までの型(EBL-RH07J)で、RH13J 以降の型は LMAR8A-9 です。YZF-R25(RG10J)の指定は数字が1つ大きい CR9E で、熱価の数字が大きいほど燃焼ガスから受けた熱を逃がしやすい冷え型になります。R25 は最高出力を 12,000rpm で出す高回転型、R3 は 10,750rpm で出す低中速型で、一般に回して使うエンジンほど冷え型が指定されます。品番と車体各部の差は YZF-R25 と YZF-R3 の違いにまとめています。
エアクリーナーボックスを外した状態で作業しています。プラグホールの上はフレームなどが通っていて、エクステンションバーの長さによっては干渉する場合があります。ユニバーサルジョイントをつないで斜めから差し込みました。ユニバーサルジョイントは必須ではありませんが、角度を逃がせるぶん楽になります。
プラグホールは奥にあり、手はプラグまで届きません。外すときも入れるときも工具で操作します。
ボックスを付けたままでも、車体の横から手を入れれば交換はできます。左側は手前に何もありません。右側はエアカットバルブがあるので、カプラーを外して経路を作る必要があります。
ボックスを外して真上を空けたほうが安全です。




初回点検(542km)でプラグを抜いたときも、電極はやや焼け気味でした。そのときの写真は 初回点検とオイル交換にあります。


外した2本とも、くすみは出ていますが溶けや欠けはありません。
箱に、極細電極につきギャップの調整はしないよう明記があります。
箱には締付回転角 60°(1/6回転)またはトルク 10〜12N·m と、どちらかを守る書き方で表示があります。この 10〜12N·m は NGK がネジ径 φ10mm 全体に出している推奨値です。サービスマニュアルに記載のプラグ指定締め付けトルクは 13N·m でしたので、指定の値で締めました。この 13N·m はYZF-R25/YZF-R25A/YZF-R3A統合サービスマニュアルの値なので、熱価の違う YZF-R25 でも同じトルクで締められます。

プラグを含む点火・吸気まわりの数値は 締め付けトルク一覧の点火・吸気・センサーに載せています。

緩めるところまでは T ハンドルで、本締めだけトルクレンチに持ち替えました。
装備の基準にしている MFJ 国内競技規則 2026 付則11「JP-SPORT技術仕様」は、7-3-25-1 でスパークプラグとプラグキャップの変更を認めています。
同じ 7-3-25 では、点火時期の調整とハイテンションコードの変更も認められています。ほかの部品に条文がどう当たるかは YZF-R3カスタムの規則一覧と吸気・燃調・点火系の記事一覧にまとめています。
※ 7-3-25-1 は MFJ 国内競技規則 2026 付則11 JP-SPORT技術仕様(PDF)による