YZF-R3 ラジエター漏れと純正ラジエターの交換(1WD-E2461-00)

納車後の慣らしで 756km を走った YZF-R3 のラジエターに、冷却水漏れを見つけました。初期不良対応で交換してもらい、届いた新品の純正ラジエターに付け替えました。

車体に付いたままの YZF-R3 のラジエター。タンクとコアの継ぎ目に沿って、緑がかった白い粉のようなものが上から下まで付いている

タンクとコアの継ぎ目に付いた白い粉と、フレームに飛び散った冷却水の跡

冷却水交換とサーモスタット・ラジエターファンの撤去の作業でラジエターを前へずらすと、タンクとコアの継ぎ目に沿って、緑がかった白い粉のようなものが付いていました。そばのフィンには緑色の付着があり、後ろのフレームには冷却水が飛び散った跡があります。

タンクとコアの継ぎ目の上部。継ぎ目と、そばのフィンに緑がかった白い付着がある
漏れの上部
タンクとコアの継ぎ目の下部。タンクの角からコアにかけて、緑がかった白い粉のようなものが付いている
漏れの下部
前へずらしたラジエターの後ろのフレーム。パイプに冷却水が飛び散った跡がある
フレームに飛び散った冷却水の跡

初期不良対応で純正ラジエター 1WD-E2461-00 に交換(YZF-R25 と同じ品番)

販売店に写真を送って電話で相談し、すぐに新品を発注してもらいました。届いた「ラジエタアセンブリ」1WD-E2461-00 はラジエター単体で、ファンとラジエターキャップは付いていません。

※ 部品名・品番は純正パーツカタログ(YZF-R3A/YZF-R3 ABS B02N、YZF-R25 2YD1)による

トレーに置いた新品の純正ラジエター。コアを段ボールで保護している
届いた新品。コアを段ボールで保護している

ラジエターホースの外し方(KNIPEX 85 51 180 A でクリップを開き、シールリムーバーとシリコンスプレーで抜く)

フロントサイドカウリングを外し(フロントサイドカウリングの外し方)、冷却水を抜いておきます(冷却水の抜き方)。ばね式のクリップで留めたホース2本はホースクリップ用プライヤーでクリップを開いてずらし、オーバーフローホースはフィラーネックから抜きます。

ラジエターのパイプに差したホースのばね式のクリップを、KNIPEX のホースクリップ用プライヤーで挟んでいるところ
KNIPEX 85 51 180 A でクリップを開く

ドライバーだと傷を付けるので、ホースとパイプのすき間には DEEN のシールリムーバーを差し込みます。そこへワコーズのシリコンスプレー(SL シリコーンルブリカント)を吹き、ホースをひねって、固着していた部分をはがしながら抜きます。

ホースとラジエターのパイプのすき間に、DEEN のシールリムーバーの先を差し込んでいるところ
ホースとパイプのすき間にシールリムーバーを差す
ホースとパイプのすき間に、ワコーズのシリコンスプレーのノズルを当てて吹いているところ
すき間にシリコンスプレーを吹く
ラジエターのパイプから抜いたホースを手で持っているところ
ひねって抜いたホース

固定ボルト(10mm)を抜いてラジエターを外す

写真の車体はファンを取り外したままで(ラジエターファンの撤去)、左右の固定ボルトを抜けばラジエターを外せます。上側はステーのグロメットに車体側のピンが刺さっているだけなので、そのまま前へ抜けます。

ラジエター側面の固定ボルトに、ソケットを付けたトルクレンチを掛けているところ
固定ボルトをトルクレンチで抜く
外した古いラジエター。写真の左側のタンクの継ぎ目のまわりに緑色の付着がある。フィラーネックの口は青いペーパーでふさいである
外した古いラジエター。写真左のタンクの継ぎ目に緑色の付着

外したホースの口と、古いラジエターのパイプとフィラーネックの口には、異物が入らないようペーパーを詰めておきます。

ラジエターを外した車体。抜いたホースの口を青いペーパーでふさいである
車体側のホースの口をペーパーでふさぐ

グロメットとカラーを古いラジエターから移す

新品にはグロメットもカラーも付いていないので、上側のステーと左右の固定ボルトの所にあるグロメット3個と、左右のグロメットに入っているカラー2個を移します。

新品のラジエターの上側のステーと、その横に置いたグロメット
古いラジエターから外した上側のグロメット
新品のラジエターの上側のステーに、グロメットをはめたところ
新品の上側のステーにはめる

上側のステーを掛け、車体左側の固定ボルトから仮止めする

右側を先に締めると、ラジエターが押し出され、上側のステーが車体側のピンから抜けることがあります。

新品のラジエターの上側のステーを、車体側のピンに掛けたところ。コアは段ボールで保護したまま
上側のステーを車体側のピンに掛ける

ホースを差してクリップを戻し、固定ボルトを 10N·m で本締めする

詰めておいたペーパーを抜いてからホースを差し込み、クリップは KNIPEX で開いて元の位置へ戻します。固定ボルトはそのあとで車体左側から 10N·m で締め(締め付けトルク一覧の冷却系)、オーバーフローホースを戻したら、新品のコアを保護している段ボールを外します。

新品のラジエターのパイプに差したホースのクリップを、KNIPEX のホースクリップ用プライヤーで戻しているところ
クリップを元の位置へ戻す
ホースをつないだあと、ラジエター側面の固定ボルトを締めているところ
ホースのあとで、固定ボルトを 10N·m で本締め
車体の前から見た、付け終わった新品のラジエター。左右のフロントフォークのあいだにある
付け終わった新品のラジエター
斜め前から見た新品のラジエター。タンクにホースがつながり、クリップで留まっている
ラジエターのタンクにつないだホースとクリップ

ラジエターキャップは冷却水を補充してから付けます(冷却水の入れ方とエア抜き)。最後にフロントサイドカウリングを戻します。

使った工具

トレーに並べた工具。南海部品のトルクレンチ、KTC の電動ラチェット、スナップオンのラチェット、KNIPEX のホースクリップ用プライヤー、DEEN のシールリムーバー、SIGNET のギアレンチ2本、ソケット3個と六角のビットソケット
使った工具

写真の 10mm のディープソケット、SIGNET 34610(10mm ギアレンチ)、5mm の六角のビットソケットは、冷却系の作業で使った工具です。