YZF-R3 手動タイヤチェンジャーの使い方(ストレート 15-079)

STRAIGHT(ストレート)のバイク用タイヤチェンジャー 15-079 を、YZF-R3 の前後タイヤの組み換えで初めて使いました。エアバルブの交換とホイールバランスまで含めたタイヤ交換の手順は、YZF-R3 タイヤ交換にあります。

ストレート 15-079 はヘッドマウント式の手動タイヤチェンジャー(17インチまで・約4.5kg)

ヘッドマウント式は、ホイールをシャフトに固定し、タイヤとリムの間に差し込んだマウントヘッドを、ハンドルでホイールの周りに回す方式です。

項目内容
方式タイヤチェンジャー用ヘッドマウント
適用ホイールサイズ17インチまで
アクスルシャフト径φ12mm以上
サイズ590×490×400mm(ハンドルを除く)
重量約4.5kg
別途必要な物ビードブレーカー、タイヤレバー、ビードワックス

※ STRAIGHT の製品ページにもとづく(2026年10月時点)

R3 のアクスルシャフト径は前 15mm・後 17mm です。

15-079 は従来品の 15-0780 から、ストッパーがボルト固定式になって位置を調整できるようになり、マウントベースを固定するノブのボルトが M8 から M10 に太くなり、マウントヘッドフレームがタイヤに当たらない長さに変わっています。

組み立てたSTRAIGHTのタイヤチェンジャー15-079。T型フレームとメインフレームにシャフトを立て、マウントヘッドフレームとハンドルを付けた状態
組み立てた 15-079

15-079 の構成部品11種類と組み立て

コーンと固定用ディスクは2個ずつ入っています。

  1. T型フレーム
  2. マウントベース
  3. ストッパー(ホイールが回らないように当てる)
  4. マウントヘッド
  5. コーン
  6. 固定用ディスク
  7. シャフト(ホイールを通す縦の棒)
  8. 延長用ポール(ストッパーの高さが足りないときに差し込む)
  9. ハンドル
  10. メインフレーム
  11. マウントヘッドフレーム(ハンドルを差す角パイプ)

メインフレームに T型フレームを組み付け、シャフトを立てて固定します。ストッパーはメインフレームに仮止めしておきます。

マウントヘッドはマウントベースに仮止めして、マウントヘッドフレームに取り付けます。マウントベースは、小径のホイールではフレームの短い方、大径では長い方(シャフトを通す穴から遠い側)に付けます。R3 の17インチでは長い方に付けています。

取扱説明書は、凹凸や傾斜のない固い床で使うよう警告しています。

15-079の構成部品を床に並べたところ。T型フレーム、マウントベース、ストッパー、マウントヘッド、コーンと固定用ディスク各2個、シャフト、延長用ポール、ハンドル、メインフレーム、マウントヘッドフレーム
構成部品11種類
マウントヘッドフレームに付けたマウントベースと、その下のマウントヘッド
マウントベースに付けたマウントヘッド

ストッパー(外径21mm)にスポンジカバー SGB-220 を被せて、ホイールの傷を防ぐ

ストッパーがホイールに当たる部分は、布テープかウエスで養生するよう取扱説明書にあります。その部分には、光のスポンジカバー SGB-220(内径約20mm・長さ約220mm・適用サイズ20〜22mm)を被せます。長さはストッパーに合わせて切ります。

ストッパーの外径をノギスで測っているところ
ストッパーの外径は 21mm
光のスポンジカバーSGB-220。ラベルに内径約20mm×長さ約220mm、適用サイズ20mm〜22mm
光 SGB-220
長さを合わせて切ったスポンジカバーをストッパーに被せたところ。床に切り落とした残り
長さを合わせて切り、ストッパーに被せる

ビードブレーカー(J-TRIP JT-901)でディスクを付けたままビードを落とす

空気を抜いたら、チェンジャーに載せる前に、J-TRIP のビードブレーカー大 JT-901 で両側のビードを全周落とします。JT-901 の対応はホイール径 8〜23インチ・タイヤ幅 200mm までで、ブレーキディスクを付けたまま使えます(J-TRIP の製品情報)。

J-TRIPのビードブレーカーの先端の板を、YZF-R3のリアタイヤのリムの際に当てたところ
リムの際にブレーカーの先を当てる

R3 のリアホイールをシャフトに通し、コーンと固定用ディスクで挟む

シャフトにコーンを1つ差し、ホイールを上から通してストッパーに当て、ストッパーの位置を合わせて固定します。もう1つのコーンを差し込み、固定用ディスクで押さえます。コーンにもイモネジがあり、コーンだけでもシャフトに固定できます。

タイヤチェンジャーのシャフトに通したYZF-R3のリアホイール。リムに白いホイールプロテクター
シャフトに通したリアホイール

リムプロテクター(嵯峨電機工業 WP-1)を付け、マウントヘッドの位置と高さを合わせる

マウントヘッドとタイヤレバーがリムに当たる部分は、嵯峨電機工業のホイールプロテクター WP-1 で保護します。WP-1 はポリプロピレン製の3本入りで、対応するホイールは16インチです(嵯峨電機工業の製品情報)。3本のうち1本をリムに付けてから、マウントヘッドフレームをシャフトに付け、マウントヘッドがホイールに当たらない位置と高さに合わせて、固定用ディスクで固定します。

ビードはハンドルを1周させる前に外れるので、17インチのリムに対して少し短くても問題ありません。

嵯峨電機工業のホイールプロテクターWP-1。白い樹脂のリング3本
WP-1(3本入り)
シャフトにマウントヘッドフレームを付け、固定用ディスクで固定したところ。マウントヘッドはリムの縁の位置
マウントヘッドフレームを付ける
リムに付けたホイールプロテクターの上に、マウントヘッドを当てたところ
マウントヘッドとリムの間に挟む

ビードクリーム(36-772)をビードとリムの縁に吹く

マウントヘッドを差し込む前に、ビードワックスとして IZUMI のビードクリーム スプレータイプ(420ml。STRAIGHT の品番 36-772)を吹きます。

ビードとリムの縁にビードクリームを吹いているところ
ビードとリムの縁に吹く
IZUMIのビードクリーム スプレータイプの缶。STRAIGHTの36-772のラベル
IZUMI ビードクリーム(STRAIGHT 36-772)

タイヤレバー(PB 6675)でマウントヘッドを差し込み、反時計回りに回して外す

PB SWISS TOOLS のタイヤレバー 6675.9-170 でビードを持ち上げ、マウントヘッドを差し込みます。マウントヘッドの先にビードが掛かったら、マウントヘッドフレームにハンドルを差し、シャフトを中心に反時計回りに回します。回すのが硬く、ビードが上がってきているときは、手かビードキーパーで押し下げます。

上側のビードが外れたら、下側のビードはタイヤレバーを併用して外します。

PBのタイヤレバーでビードを持ち上げ、マウントヘッドを差し込んでいるところ
タイヤレバーでマウントヘッドを差し込む
マウントヘッドの先に上側のビードが掛かったところ
マウントヘッドに掛かったビード
マウントヘッドフレームにハンドルを差し、回しているところ
マウントヘッドフレームにハンドルを差して回す
上側のビードがリムの上に外れたところ
外れた上側のビード
上側のビードを外したあと、下側のビードにタイヤレバーを差しているところ。上にマウントヘッドフレーム
下側のビードはタイヤレバーを併用して外す

組むときはビードキーパー(デイトナ ビードダウンキーパー)2個で、ビードが上がるのを抑える

ホイールはディスクが上になる向きでシャフトに通し、タイヤは赤いマークがある面を上にして重ねます。

ビードクリームを吹き、マウントヘッドを差し込んで、ハンドルを反時計回りに1周させて1本目のビードを入れます。2本目のビードもマウントヘッドを差し込み、デイトナのビードダウンキーパー 90321 をリムに2個付けて、タイヤレバーを併用して入れます。

リムに2個付けたデイトナのビードダウンキーパー。タイヤの赤いマークがある面が上
ビードダウンキーパーを2個付ける
2本目のビードとリムの間にマウントヘッドを差し込んだところ。リムにビードダウンキーパー
2本目のビードもマウントヘッドを差し込む
ハンドルで回して2本目のビードを入れているところ。ビードにタイヤレバーを差し、リムにビードダウンキーパー2個
2本目のビードはタイヤレバーを併用して入れる

STRAIGHT の使い方の動画(従来品の 15-0780 で撮影)は、3分の2まで入って残りが入らないときの原因に、マウントヘッドの位置、ビードが上がってくること、各部の固定の緩みを挙げています。

タイヤレバーだけで交換する場合との違い

タイヤを外すのは、タイヤレバーだけで外すより楽で早く済みます。組むときに最後の部分がなかなか入らない場合は、タイヤレバーで入れるほうが早いこともあります。